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2017年7月27日 (木)

全ての大人が読むべき本

凶悪犯って、幼少期に悲惨で劣悪な家庭環境にあった子がほとんど
です。

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大阪池田小の宅間守。こいつは本当にひどいヤツでしたが、でも
彼も小さいころは酷い虐待にあってました。父親から殴られ続け、
母親など毎日で「壁は血だらけになっとった」と後、証言してます。

10の凶悪事件がありますが、私は、秋田連続児童殺害の
畠山鈴香を一番かわいそうと思った。
やはり父親からの虐待が凄惨で、また、学校でも教師、同級生らからも
酷いいじめを受けています。給食がどうしても食べられない彼女に
先生は両手を器のようにさせ、その中に食べ物を入れ、食べろと命じます。
犬のようにガツガツ口に入れるので同級生らは正に「犬食い」と命名し、
汁物とかに至っては当たり前ですが指の間からだらだら垂れてしまって
汚く見えるので、「ばい菌」とあだ名をつけられる。なぜ食べられないか、
それは家での父親からの壮絶な虐待が食事時に常態化していたから
なんです。
畠山鈴香は警察でも検察でも裁判でも、犯行時のことを覚えていないと
言います。嘘じゃない、本当に記憶にないんです。
幼少期の酷いいじめは絶対に抗えないもののため、子供は思考を停止
させて時が過ぎ去るのをただただ待つばかりなんですね。
記憶もオフです。そういう癖がついてしまっていたんです。
呆れたのは卒業文集で、そこに綴られている彼女へのいじめの言葉は
ここでは書く気すら起きない。教師は何のためにいたんでしょう。

誰もが悪い男と思ってる光市母子殺害の元少年。
彼の幼少期からの父親からの虐待も壮絶極まりないものでした。
物心つくころには母親は激しい暴力を振るわれ続けていて、かばう彼に
暴力の矛先が向かうようになる。布団に母と縮こまって震える毎日。
お母さんと結婚しよう、そうねそうしましょうと抱き合いながら、
一時期だけは甘いぬくもりをすごせます。が、中一の時、なんと
その母親が自宅で首をつって自殺してしまう。
茫然と見る父と子。でもなんと三か月後には父は再婚。
あり得ますか??

奈良小1女児誘拐殺害の小林薫もそう。幼少の頃母親が病死、
待っていたのは父によるDVでした。

男親からの虐待だけではない。秋葉原連続殺傷の加藤智大。彼は
幼少の頃から母親から猛勉強を強いられ続けます。100点でないと
ダメ。95点では風呂に沈められます。笑いながら。食事は食べ物を
チラシにぶちまけ、それを食べさせられます。

そういう過去だから犯罪を犯して良いというわけではありません。
そういう子らは、かなり高い確率で、犯罪に手を染めるようになる、
ということです。

これは本の主旨から外れますが、多くの裁判に関わって来た筆者が
言う、裁判は真実を明らかにするところではない、検察と弁護士の
戦いの場にすぎない、ということ。これにも大きく心を動かされました。
ちょっと興奮気味にこれ書いてますが、実はこの本読むの2度目です。

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