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2013年5月15日 (水)

あり得ないこと

次男(小2)の塾で待ちの間、図書にあった角田光代さんの本をつまみ読んで
首を傾げました。
「この本が、世界に存在することに」
ってやつなんですけど。
に依ると、、、

古本屋に売った自分の本が海外の古本屋で売られていた、ということなんですね。
んなわけないでしょう、しかも二度も!なんですよ。

概要はこうです。
苦学生だったので、ある時ありったけの本を下宿近くの
古本屋に売りに行った。すると店主が不思議な態度をとった。

あんたこれ、ほんとに売るの?

と、ある本を指し、聞き返すんだそうだ。怪訝な顔をする店主、が結果的には
その本も含め、売ってしまった。

しばらく後。
卒業旅行でネパールへ行った。折、カトマンズの古本屋で
なんと元自分のその本に会った、というんですね。どうして分かった
かというと、昔友人に貸した折、必ず返してよということで最終ページ
に印を書いておいた、それがちゃんと残っていたんだと。
驚いて、その本を購入。が、再度読み終えた後、海外でまた売ってしまう。

しかし驚くべきは、またその本に会ってしまうんです。
今度はアイルランド。やはり古本屋にその本は並んでいた、と。
手にするとやはり最終ページに同じ印が記されている。

もしサイコロがあって100万までマスがあって、それが三度連続で
同じ数が出る確率、みたいな。私には信じられません。

これは「この本が・・・」のしょっぱなにあるんですが、
もちろんありえませんので、小説、なんでしょう。が、
そんなありえない話は読んで面白いはずもなく、不可解さだけが強く印象に残って
しまって、首を傾げてしまったわけです。
私だったら、っつーか普通、そんな辺鄙なとこで会った本であれば、
一生もんにします。それと、出会った肝心の本が何なのかって記載が、ない。

海外を歴訪しgw中に帰国した折の安倍首相が手にされていた横山秀夫さんの
「64」を今私は読んでます。こちらも完全なる小説ですが、とても読み応えあり
面白い。
ところが氏の直木賞候補になった「半落ち」では、核心の部分が実際には
ありえないこと、と選考員の北方謙三氏らが指摘し、落選した経緯があったようです。

半落ちはまだ読んでませんが、同様あり得ない、半ばエッセイのように書かれた
「この本が・・・」は個人的には作家としての技量に疑問符をつけざるを
えません。要はひでえ作品ってことです。売れっ子作家にも駄作はある
ってことでしょうか。

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