« DSGギクシャク感 | トップページ | 漏水 »

2012年4月27日 (金)

聖職の碑

2012042719330000

イッキ読みしました。4回目かな、5回目??
新田次郎の作品です。過去、駒が岳であった実際の遭難事故を基に
小説化したもの。
学校が引率、37名が登山して、うち20数名が生徒(たぶん
12歳前後)なんですよね、で、山頂付近で大型低気圧に出くわして
しまう、寒さで次々と倒れ、死んでゆく。他界した方なんと11名。

私は自分の子のトシが近いから、どうしてもかぶって読んじゃう。
涙が滝になるのは兄弟で励ましあいながらも力尽き死んでしまう
有賀兄弟。しかも発見されたとき弟おぶったまま!
また、清水センセが生徒の一人萩原三平少年を、
自分の命とひきかえに助けようとするくだり。これは正に聖職ですね。

後述に、筆を執るまで、として取材記も含め多くの(それだけで
一冊になるくらい)記載がある。
私はこの本、中学の時、理科のマツイ先生から薦められ、
当時ハードカバーで買って初めて読んだ。小説とはしながらも、多くは
事実で、しかし樋口裕一や水野春子などは架空の人物との記載の
記憶があった。
しかし今回文庫で買い直し(ハードは知人にあげてしまった)、
その記載が取材記に無いことに気付いた。削除したのだろうか、
それとも私の思い違いだったか。

これの前、たまたまだけど海難事故の本(太平洋漂流76日間:
スティーヴンキャラハン)を読んでいた。
ヨットが沈み、たった一人救命ボードで76日間を生き延びた
ヨットマンの壮絶なノンフィクションです。これの解説のところに
驚く記載がある。救命ボートでの例として、
9割以上の人がわずか3日以内で死んでるんだそうだ。人は例え
食事水などとらなくても、3日では死なない、もう少し生きる。
何故か。精神力なんですね。

聖職の碑でも、一夜目で最初の犠牲者が出てしまいます。
寒さに凍えるのは分かります。超大型低気圧に襲われた。が同様のこと
壁一枚隔てた試験会場でやったとしたら決して死なないでしょう。
やはり気の持ち方、大事なんですね。

聖職の碑はだいぶ前映画化もされてたんですね。校長先生が鶴田浩二。
上記の正に聖職の清水センセは三浦友和。
ギタリストアルディメオラの曲で「イスファハン」という名曲があります。
この映画、もし私がプロデューサーなら絶対この曲をエンディングに、と思い
ながら今回イッキに読みました。
映画も借りて観たいと思います。

« DSGギクシャク感 | トップページ | 漏水 »