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2012年3月14日 (水)

工具

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今回のスキーでは初日夜から、風邪のため私は声が出なくなってしまった。
出るには出るがそれは少量でかつ、裏返ったしわがれのへんてこりん
なものでしかないので、夜の飲みでは聞き役に徹した。
しかし私にとって相槌だけというのはつまらなく正に生き地獄。
たまに話そうとするとタカネ君に
その声不快なんだよ!
としかられるのだ。
するとどんどん場はしらけていって、二日目夜は後から来る二人
(タケ&ケン)の到着を待つことに皆首が伸びきってしまった。

しょうがない、ねたを少々出しそれで盛り上がってもらおう、
と私は考えた。
すると渡りに船で後輩のナオミキャンベルが
たかぴー先輩はお家のものいろいろ、ベッドとかなんでも直すのね、
私の家も直して欲しいとこいっぱいあるわ、
と言ってきた。
工具とかもいろいろ持ってるんでしょ、
と聞くので、
もちろん、ドライバーであれば10本、マイナスも10本。
六角レンチであれば8本組みのが5セットはある、と応えた。
なんでそんなに持ってるの!とストーカーテンコが叫ぶから
眼鏡レンチなら10本組みのセットが8つはある、
ノコギリなら10数本あります、とウラ声で言った。
女性陣は髪をかき乱しながら笑い始めた。想定内だ。

「どーしてそんな持ってるの」

「直す時に必要だからですね」

「同時に使うことないでしょう!」

「どれ使うか並べ考え悩んでから使います。それが好きですね」

真顔で応える。また質問が飛んでくる。

「高枝ばさみなんか、持ってる?」

「8本、ありますねえ」

「バカじゃないの!
 脚立は!」

「脚立ですと、5つはありますね」

「本当に?」

「本当に持ってますね」

私に笑みはない。表情も変えず、ウラ声でたんたんと応える。
テンコは転がってベッドから落ち、ブラジャーが外れてしまった。
私はそこまでウケるのは想定外だったが笑う皆を見てるのは
シラけた場よりいいと考えた。
ええい言うだけいってやれ。

「ネジはなんでいっぱい持ってるの」

この質問も想定内だった。

「必需品ですね。
 かなりの種類、かなりの量をもっています。絶えず気になって
 います」

「なんでネジが気になるの!」

「ネジが好きです。
 ホームセンターに行くと、ネジのコーナーにいます」

「どうして!」

「ながめていると落ち着きます。買っちゃいます。
 数えてないけど100本、100種類くらいは持ってます」

「なんでよ!」

「いろんな種類、持ってますね」

「おかしいと思わないの!」

「用途に分けます。これより、1ミリ短いのが必要、とか。
 ですので分けて、買ってしまいますね」

女性二人の表情は笑いすぎて髪もめちゃくちゃで
もうやまんばのようになっている。
質問者がタカネ君にかわった。

「店員に相談したり、するの?」

「トモダチになりました。
 ミリ単位の相談に乗ってくれますね」

「車の工具とか、タイヤ外す時のレンチとか、
 持ってる?」

「もちろんあります」

「何本!」

「5本以上、ありますね」

「信じられない!」

「トルクスとか、ウオーターポンププライヤーとか、
 なんでも持ってますね」

高根君上原君は鼻の穴を大きくふくらまし全ての鼻毛を見せて
笑う。どうにでもなれ。

「倉庫自体がいっぱいあります。庭にはイナバ物置、
 5個立ってます。
 中にネジが山積みされています」

夜も更け始めた22時にタケ&ケンの両氏が着いた頃には私の
声はもうどうしようもないものになってしまっていた。
変なハナシなどふらなければよかった。おかげで今日の契約は
社長に行ってもらうことになった。
私が応えたほとんどはウソでした。

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