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2008年9月24日 (水)

帰路の競争

通勤。
車での帰路が好きだ。
道もほどほどに空いてるし、好きな音楽がたっぷり聴けるし。

使うのはほとんどがコルト。
メルちゃんがいいのはもちろんだが、こいつもなかなかいい車。
な~んも気取らずに運転できるし、1.3とはいえ低速トルクがたっぷり
なんでなにはともあれ疲れない。
乗り心地もシートもソフトだしハンドリングもいい。
燃費もいいから経済的にも楽。
片道だいたい13キロだからほぼ1リッターの消費で行けちゃう。

毎日通ってる道だから信号のつなぎもだいたい覚えてしまっている。
ライン取りも。
ここを通るとマンホールを踏まないで済む、とか
人が飛び出して来やすいところとか、
アクセルを踏みこめるタイミングの場所、
軽くブレーキに足を乗せて通過した方がいい場所、
少し大回りして黄色センターラインをちょい超えて走った方が
いい場所、後ろの右折車を気遣って左に寄って走ってあげると
喜ばれるところ、などなど。
 
ま、いいとして。。。
  
先週の平日、勤務先(世田谷)に妻がW202で来た。
仕事を終えて帰路、自宅まで私のコルトと競争しようということになった。
妻が使う道は私と異なる。
彼女はいつも飛ばせる246を使うのだが、私は平穏な世田谷通り。
だからどっちの車が速いかってことじゃなく、

「どちらの道が速いか」

の勝負。
ゴールは自宅。距離にして13キロ。所要時間30~40分。
スタートは、コルトを車庫から出さなくてはならない私がル・マン方式を取り
ハンデ2~3分を背負った。
妻のW202には3才の次男、私のコルトに7才の長男を乗せた。

長男と妻は部類の負けず嫌い。

「パパぁ~。絶対、負けたら、ダメだよ」

助手席の長男にそう念を押されスタート。

世田谷通りはまあまあ順調に流れたが、途中成城のあたりで詰まった。
想定内だ。すかさず裏道へ回る。
多摩川の手前で世田谷通りに合流。
流れてる。
うん、いい調子かもしんない。

妻は今頃どこいらを走っているか。。。
日頃から世田谷通りをバカにされている。あんなトロい道、使いたくないわ、と。
ケッ、バカにすんな。。。

自宅までもうすぐ、2キロ無い、大きな交差点。
妻が順当に来ると、その交差点の左からきて私の道に合流するところだ。
その信号待ちで長男に言った。

「ママ、さ。
 この左から来るはずなんだ。
 っつって、今、来たら、おかしいね」

と、まさにその時、本当に来た。妻のW202。
まぎれもない私の磨いた黒光り、四輪ドリフトしそうなスピード。

「おい、マジで来ちゃったぜ!」

長男、大ウケ。
しかし、だ、そこから自宅まではずっと1車線。妻の車を抜かすことが
できない。

「負けちゃうじゃん~、このままじゃあ」

「よおーし。
 じゃあ、とっておきのテ、使うか!」

信号が青に変わりスタート。
妻は、2~3台おいた後ろに私らがいるのを知らない。
そこから妻が使うだろう裏道の更に裏道を使おう、イチかバチかだ。
途中右折し、ウラウラに入る。
スイスイ走れる。真っ暗だがハイビームで突き進む。

いよいよ自宅まで2百メートルのとこまできた。
妻の裏道より先に私は、ウラウラから既に本道に入ってる。
妻が来るだろう左の裏道からライトが見えた。

「あのライトさ、ママじゃない!?」

出てこようとする車はまさに、妻だった。
スピードを緩めた私らと目が合った。こちらが本道、ママは
「止まれ」
だ。私の前には入れない。
 
 
「勝った!」

「ヤッター!」

勝利を確信。
私と長男とでハイタッチ。
家まで2百メートルをゆ~っくりクールダウン。

しかし、だ、自宅駐車場へ入れるため、脇道でコルトを方向転換
しているスキに、妻に先にメルセデスを車庫に入れられてしまった。

私がコルトを止め終わる寸前、妻は急ぎ車から降りた。
私に目も合わさず、すずしい顔で気取る彼女のマブタが

「あら、今頃、着いたの?」

と言っている。

「ママ、負けだよ!
 パパのほうが先に着いたんだから。
 僕たちの勝ちだよ」

そう主張する長男をママは上から目線で鼻であしらう。

「なに言ってんのよ。
 先に車から降りた方が勝ち、よ。
 あんたたちのマケ」

負けを認めたくない長男

「パパ、僕たちの負けなの?
 なんで、僕たちの方が先に着いたのに」

なんだかわからんが必死の形相の長男を私はなだめた。

「そうそう、そうかもしんない。
 ママの言うとおり。
 ママの勝ち。にしておこう」

叫び荒れ狂う長男をケトばし、私は家の鍵をとり出し、妻より先に家に入った。

出発と同時に爆睡に入ったという鼻くそだらけの次男を最後に担ぎ入れ、
ひと段落してから長男と風呂に入った。
ウルセーやつだ、なんで負けなんだとまだひきずってやがる。
しょうがない。

「あのね。
 車を入れたのはママが最初だけど、
 家に入ったのは、パパとお前の方が先だよ。
 だから、考え方によっては、パパたちが、勝ちだ」

そう教えてあげた。
ほくそ笑んだバカ長男、風呂出たとたんにママにそれを説明しやがった。
ママと喧嘩開始のゴングがまた鳴り響いた。
次男は鼻くそだらけのまま爆睡を続けていた。

おっと。
んなこと書いているどころではない。
今日は8月に受けた資格試験の発表だった。

受かってました^^

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