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2007年7月19日 (木)

ICS

「間」のことを何日か前に書いたらなんだか営業していた
昔のことをいろいろ思い出してしまった。

入社まだ浅い頃、飛び込み営業をしていた。
自分でしてたこともあったし、販売代理店さんと一緒だったことも
あった。
ICSというある代理店さん(今はもう無い)を先輩から
紹介され、私が担当することになった。85年の頃。
社長一人、担当一人の小さな会社。社長はしっかりしているが
しかし担当者、なんかボーっとしてるようで、間が抜けた感じ。
背は小さいが頭顔が大きくさらにフレームのでかい不釣合いな
目がねをかけてる。一見のび太だ。
ところが話すと、一本筋が通っている。
打ち解けてくるとなんだか妙に気が合った。

商談をポンポン紹介してくるようになった。
のび太君、一日中、飛び込み営業を続けているようだ。
だが彼に提案書は作れない。システム内容は私じゃないと
分らないしBPR(業務改善)については彼はまだ何も
知らなかったから。

打合せを夕方行い、晩く事務所に帰って提案書を一人作る
日が続いた。OASYS(当時のワープロ)は40数人の営業に
たった3台しか無い共有物だったから、晩くならないと新人の私には
なかなか使えさせてもらえなかったし。

のび太君のクソがつくくらいまじめな営業姿勢と、
多くを説明しない、客にニーズを語らせる抜群の「間」を持った
センスが客の心を掴み始めた。足しげく通う客何社からか
注文をもらえるようになった。
システムも既設は当社のではない、飛び込み、しかも競合他社を排除
しての受注である。
まじめ一筋、そして客の心をうまく掴んで誠意をもって応対していたのが
勝因だったのだな。

営業は説明が上手いだけではだめなのである。彼と一緒にいて
そんなことがつくづく分った。勉強させられること多々あった。

付き合いも2年を過ぎたころだろうか、ICSの受注も順調に伸びてきた
ある日、部内の組織変更が行われた。
その代理店ICSを担当する課が変わってしまう。私は外れるのだ。
担当するのは私の同期FM君になった。
挨拶に行った夜、部長宛にのび太君から電話が入った。
  
  たかぴーさんでないと、だめなんです。
  担当の方が変わるのであれば、お取引きは終わりになります。
  どうか、たかぴーさんに、戻してください。
  
すごい電話だった。私は課は変わったけれど、ICSの担当だけはイレギュラーで
引き続き担当することになった。
しかしそれもその後1年くらいまでのこと。
もっと大きな組織異動が入って本当に私は外れてしまい、
そして本当にICSとの付き合いはフェードアウトしていってしまった。

のび太君、会いたいなあ。
今はどうしているのだろうか、元気でやっているのだろうか。。。
連絡をとる術がない。どこで何をやっているか、とんと検討がつかない。
いや、どうだろう、彼の上司だった、つまり社長さんの名前を
ネットでひっかけてみよう。あの社長さんは今は偉くなっていて
何度かテレビで見たし、名前はフルネームで覚えている。

出た出た。出ました。
やはり、立派な会社を(複数)立ち上げられている。

社のページから社長さんの個人ブログへ。
そして私書箱へメッセージングしてみた。いきなりDMは
失礼かと思ったので。ていうか忘れられてたら凹むし。

待てども待てども返事なし。。。

と、思ったら!
ビックリ!
ちゃんと私のこと、覚えていてくれた。

私書箱に寄せた私のメアドを誤ってデリート!してしまった
ようだ。で、

  たかぴーさん!もう一度連絡ください!

とご自身のブログに投稿していた(笑)。

いやあ、よかった。
久しぶりです。何年ぶりでしょうか、社長さん、お会いしたい
ですね。
そしてあののび太君も元気でしょうか?

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